Proxmox VE-HDDを増設したので、バックアップ環境を構築する

前回は仮想マシンの作成を…と思っていましたが、予定変更です。
手元に1TBのHDDがあったので、これをProxmoxサーバーに増設しました。先にこのディスクの設定をして、バックアップ環境を整えておきたいと思います。

現在の構成と新しい構成

増設前の構成は以下のようになっていました。

  • SSD: OS、仮想マシン本体(システム領域)
  • HDD1: データ保存領域
  • HDD2: RAID設定用(ミラーリング)

今回、ここに1TBのHDD(HDD3)を追加し、バックアップ専用として運用します。

新しい構成

  • SSD: OS、仮想マシン本体
  • HDD1: データ保存領域
  • HDD2: RAID設定用
  • HDD3: バックアップ領域(★New)

そもそも、この構成に意味はあるのか?

「HDD2でRAID(ミラーリング)組んでるなら、それがバックアップみたいなものでしょ?」
「1台のマシンの中にさらにバックアップ領域を作って意味があるの?」

そう思う方もいるでしょう。
しかし、「RAID(ミラーリング)」と「バックアップ」は似て非なるものです。RAIDはHDDの故障には強いですが、もし僕が間違ってファイルを削除したり、ウイルスでデータが壊れたりした場合、RAIDされたもう片方のデータも同時に壊れます。

理想を言えば、別のマシン(NASや別のProxmoxサーバー)を用意したり、最低でもUSB外付けHDDに保存して物理的に切り離せるようにすべきです。
しかし、今回は機材や予算の都合上それができません。

「SSD(システム)がクラッシュしたり、操作ミスで消してしまっても、別ドライブ(HDD3)にデータが残っていれば復旧できる」

今回はこの「何もしないよりはマシ」な精神で、同一筐体内のディスクバックアップを構築します。

設定方法:HDDをProxmoxに認識させる

実際にProxmox VEで設定していきます。
物理的にHDDを接続し、Proxmoxが起動している状態で管理画面にログインします。

1. ディレクトリの作成

増設したHDDをProxmoxで使えるようにフォーマットし、マウントします。

  1. 左メニューから 「ノード(サーバー名)」 を選択
  2. その下のメニューから 「ディスク」 > 「ディレクトリ」 を選択
  3. 上部の 「作成: ディレクトリ」 をクリック

設定パラメーターは以下のように指定します。

  • ディスク: 増設したHDDを選択(ここでは /dev/sdc
  • ファイルシステム: xfs (ext4でも良いですが、大容量ならxfsがおすすめ)
  • 名前: Backup-Storage (わかりやすい名前でOK)
  • ストレージとして追加: チェックを入れる(重要)

入力したら「作成」を押します。しばらくするとフォーマットが完了し、ストレージとして利用可能になります。

設定完了

設定完了をするとパスなどが表示されます。

設定方法:自動バックアップジョブの作成

保存先ができたので、毎日自動でバックアップを取る設定を入れます。

2. バックアップジョブの作成

  1. 一番左上の 「データセンター」 を選択
  2. メニューから 「バックアップ」 を選択
  3. 「追加」 をクリック

3. 全般タブの設定

バックアップのスケジュールや対象を決めます。

  • ノード: 全部(特定のノードだけにしたい場合は指定)
  • ストレージ: 先ほど作成した Backup-Storage を選択
  • スケジュール: 02:00 と手入力(毎日深夜2時に実行されます)
  • 選択モード: 全部
    • ※特定の重要なVMだけバックアップしたい場合は、ここで選択してください。今回は丸ごと保護したいので「全部」にします。

4. Retention (保持)タブの設定

バックアップを取り続けるとディスクが溢れてしまうので、古いものを自動削除する設定を入れます。
デフォルトでは全て空欄になっていますので、以下のように設定します。

  • 保持するバックアップ: 最後を保持: 7

これで、「常に最新の7回分(1週間分)を保持し、それより古いものは削除する」という設定になります。

設定完了

「作成」を押せば完了です。
これで、毎晩2時にすべての仮想マシンのバックアップが、増設したHDDへ自動的に保存されるようになりました。
これでRAIDだけでは防げないトラブル(操作ミス等)にも対応できます。

確認方法

バックアップが出来ているか確認するには、以下のとこから見れます

  • Backup-Storage > バックアップ

となります

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